2000年代のインディーロックは世界中でたくさんのバンドが出現し、おおいに盛り上がりました。
毎週たくさんのレコードがリリースされ、レコード屋さんへ行くのがとても楽しみでした。
NMEを読んで新しいバンドをチェックしたり、mixiやmyspaceで英語を使って外国人を気取ってみたり、夜中にクラブでお酒を飲んで遊んだり、レコードを見ているといろんな思い出がよみがえってきます。
2000年代インディーロックといっても範囲は広いと思いますが、今回は最も盛り上がった2005年あたりのイギリスを中心としたシーンのバンドを主に選んでいます。
選曲の基準は主観ですが、多くの人が選びそうなメジャーな曲は外しました。
理由は”メジャー”よりも”インディー”な時代だったと思うからです。
とくに順位もありません。
ジャケットの写真はすべて7インチレコードのものです。
今聴いてもかっこいい曲ばかりです。
The Cribs / Hey Scenesters! (2005)
The Libertinesと並んでイギリスのインディーロックシーンを盛り上げていました。
この曲はNMEの年間ランキングなど、この時期の様々なチャートにランクインしていて、まさに2000年代のインディーロックの代表的な1曲だと言えます。
Mystery Jets / Young Love (2008)
労働者階級の人々が多く住む、サウスウェストロンドン出身のバンド。
アンダーグラウンドな独特の雰囲気を醸し出すバンドですが、セカンドアルバムTwenty OneからのこのファーストシングルはゲストボーカルにLaura Marlingをフィーチャした可愛げのあるポップナンバー。
Larrikin Love / Happy As Annie (2005)
Mystery Jetsと並んで、テムズビートと呼ばれたシーンの代表的なバンド。
乗りのよいトラッド風味が特徴のバンドで、ルックスもかっこよく日本でも人気がありました。
2000年代のインディーロックはインディーレーベルの動きも活発でした。
一般の流通に乗らないリリースが数多くあり、レコード屋さんはレーベルからダイレクトに取引しレコードを入荷させていました。
Larrikin LoveはYoung And Lost ClubやTransgressiveといった、そのようなインディーレーベルからリリースしていました。
このHappy As AnnieはTransgressiveからのリリースのキラーチューン。
The Long Blondes / Once And Never Again (2006)
ボーカルのKate Jacksonがセクシーで、男性人気もあったバンド。
彼女はNME’s COOL LISTにランクインしたこともあります。
Once And Never Againは青春を感じさせるポップナンバー。
アルバムもよい作品でした。
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Test Icicles / Circle. Square. Triangle (2005)
ロンドンの3人組。
Klaxonsのプロトタイプなんて言われる、James Fordプロデュースのダンスロックバンドの代表曲。
ルックスもかっこよく、クリップからもイケイケ感が感じとれます。
バンドは短命に終わりましたが、後にメンバーはLightspeed ChampionやOuter Limits Recordingsなどで活動しています。
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Twisted Charm / Broken Girl (2004)
ロンドンのアンダーグラウンドレーベル1234からリリースのデビューシングル。
ひねくれたダンサブル・ポストパンクサウンドで最高にかっこいいです。
アルバムにも収録されていますが、シングルバージョンのがかっこいいので7″の入手をおすすめします。
YouTube(アルバムバージョン)
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Whitey / I Made Myself Invisible (2006)
1234の代表的な人物。
こちらのシングルはMarquis Cha Chaからのリリースされました。
アンダーグラウンドなクラブサウンドとパンクが合わさったような名曲。
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Babyshambles / Fuck Forever (2005)
メンバーとうまくやれずLibertinesを離れたPete Dohertyが組んだバンド。
ダメな人たちと連んでドラッグに溺れながらも音楽を続け、生まれた名曲。
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The White Sport / Learner Dancer (2004)
Pete DohertyとBabyshamblesを組んだ、そのダメな人たちがやっていたバンド。
あっち側の世界にいる人にしかわからないようなパンクサウンドでかっこいいです。
アルバムに未収の初期のEPはエレクトロをやっています。
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Neils Children / I’m Ill (2008)
エセックスのゴス系パンクバンド。80’sインディーロックの影響を感じるバンドです。
I’m Illはジャングリーなギターポップソング。
メンバーは、Modern Popというレーベルを運営してElectricity In Our HomesやStrange Idolsをリリースしました。
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White Lies / Death (2008)
ポストパンクリバイバル系の中でもすこし異色なネオサイケサウンドのバンド。
デビュアルバムの一曲目を飾る、スケール感の大きなロックナンバー。
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Crystal Castles / Crimewave (2007)
UK勢が占める中で際立つ存在の、カナダのエレクトロ・デュオ。
こじらせ感全開です。動画は衝撃的にかっこいいTVでのパフォーマンス。
現在はボーカルのAlice Glassが脱退しソロ活動をしています。代わりにEdith Francesが加入しています。
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Bat For Lashes / Daniel (2009)
Natasha Khanのソロプロジェクト。
Danielは映画『ベストキッド』の主人公ダニエルへの思いを歌った曲。個性的な世界観。
7″のB面にはThe CoreのForestの幻想的なカバーを収録しています。
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Klaxons / Gravity’s Rainbow (2006)
ニューレイヴと呼ばれたシーンの代表的なバンド。
2000年代のインディーロックシーンはクラブシーンとの関わりがありましたが、ニューレイヴはエレクトロミュージックと密接なものとなりとても盛り上がりました。
このKlaxonsのデビューシングルGravity’s Rainbowは、リーズのバンドThe Lodgerのメンバーが運営するレーベルAngular Recording Corporationから500枚限定でリリースされました。
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The XX / Basic Space (2009)
ロンドンの若者4人組。
2000年代の終わりに登場し、その存在はハイプのように盛り上がったシーンを冷ややかに見させ、新しい時代へ変わっていく象徴のようでした。
派手でアッパーなイメージのニューレイヴとのカウンターカルチャー的アプローチは、他のバンドには真似できないまま、独自のスタイルで現在も活躍しています。
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