先日ブックオフでお宝を発見して以来、その快感が忘れられなくなった漢が、次の休みに選んだ行動は、やはりお宝レコード探し。
今回の行き先のきっかけは、安城にある二郎系ラーメン店「麺どくせぇ」に一度行ってみたかったこと。調べてみると、近くにまだ行ったことのないリサイクルショップがいくつかあったので、ついでに回ってみようという流れになった。
朝はこの日もジムへ。ただ、いつもより早くオープンから入ることにした。すると、ここでまさかの展開。時間帯が違ったせいか、普段は空いているスミスマシンがすでに使用中だった。これには少しテンションが下がったが、しかたなく他のマシンでトレーニングを続行。ただ、どうにも調子が上がらない。そんな流れもあって、少し早めに切り上げ、1時間半ほどで終了。そのまま気持ちを切り替えて、いざレコ掘りの旅へ出発。
車を走らせている途中、いつもは閉まっている店がこの日に限って開いていたので、思わずUターンして立ち寄ることに。
店の名前は、半田にある青木小道具店。

一見、レコードとは縁がなさそうな店構えだったが、看板の下の方に「リサイクルショップ」と書かれていたのを見て、もしかしたらと期待を抱く。
しかし残念ながら、レコードの取り扱いはないとのことだった。
気を取り直して、次の店へ向かう。
やって来たのは、高浜にあるリサイクルショップ「宝島」。
数年前に店の前を通ったとき、「なんかすごい店があるな」と気になりつつも、そのまま行かずじまいだった。
今回あらためてホームページを見てみると、「宝探ししてください」的なコンセプトらしく、外観からもかなりのジャンク感が漂っていて、これはなかなかおもしろそうだ。



店内に入ると、いきなりレコードを発見。これにはテンションが上がる。
ジャンクレコードが110円で並んでいて、早くも期待を裏切らない展開。

しかも、何やら香ばしい系(?)のやつが混ざっている。
そしてふと振り返ると、そこにもまたレコードが。どうやらこちらもジャンクレコードのようだ。

SP盤もあり、状態はなかなか良好。
右から読む旧かなのラベルが付いた、かなり古そうな一枚もあって気になったが、SP盤には詳しくないので今回はスルー。
そしてLPをパタパタとめくっていくと、いきなり出た。

まず出てきたのは、大瀧詠一の『ロング・バケーション』。
これぞリサイクルショップで抜きたい名盤のひとつだけど、今ではなかなか100円では手に入らない。
「これはなかなかいいじゃん」と思いながらさらにパタパタめくっていくと、なんと高中正義の一番人気のやつが出てきた。
これにはさすがにびっくり。いきなりお宝発見。やっぱりおれめちゃツイてる。
別の箱には、またしても香ばしい雰囲気の消防隊系レコードがいくつか。
『火の用心のうた ファイヤーマンマーチ』や、地元消防団による自主制作盤『消防小唄』という、なんだか気になる2枚をピックアップ。
そのあとカセットやCDもざっと見てみたが、とくに目ぼしいものはなし。
店内をぐるっと回っていくと、レコードコーナーを発見。
こんな感じで、なかなかのボリューム感。


思っていた以上にレコードの量が多く、なかなか見応えがある。
「麺どくせぇ」の閉店時間が迫っていたが、ここはもうラーメンを諦めて、全箱掘ることに決めた。
しかし一通り見終わってみると、見たことのない珍しいレコードはいくつかあったものの、これといった掘り出し物は見つからず。
そのままレジへ向かう。
レジで「これお願いします」とレコードを差し出すと、「こちらはまだ値付け前のものなので、価格をお調べしますね」との返答。
これはまったくの予想外。仕方なく、その場でしばらく待つことに。
しばらくして店員さんが戻ってきて価格を教えてくれたのだが、やはりというか、ガッツリとしたネット相場価格だった。
それはまあ納得できるとしても、ファイヤーマンマーチや消防小唄については「今回はお譲りできません」とのこと。なんじゃそりゃ?? Googleの口コミに辛辣なものがあるが、ちょっと納得。
結局、ジャンクコーナーで見つけた『ネオン怨歌』だけを購入して、次の店へ向かうことに。

次に向かったのは、同じ高浜にある「リサイルマート エコパーク」。
しかし残念ながら、ここではレコードの取り扱いはなかった。

次の店へ向かう前に、向かいのスーパーにあるマックでひと休み。
トイレに行こうとしたら、タイミング悪く清掃中。こういうときって、素直に待つのが正解なんだよな。



休憩を終えて、次の店へ。
向かったのは、リサイクルショップ「モノ市場」。

レコードの取り扱いは少なめで、全部で20枚ほど。
EPは1枚50円と安いものの、ほとんどが演歌。LPもこれといったものは見つからなかった。
次に向かったのは、安城のハードオフ。
昔一度来たことがあるはずだけど、店内のレイアウトが少し変わっていた。

レコードコーナー。

竹内まりやの『VARIETY』を発見。「まだまだ出るんだな」と思いつつも、全体的に値付けが高めで、あまり面白みは感じられなかった。
ジャンクCDも見てみたが、1枚300円とこちらも強気。結局、何も買わずに店を出た。
次に立ち寄ったのは、ブックマーケット エーツー。
店構えからして100円CDがありそうな雰囲気だったので、ちょっと寄ってみることにした。

店内は想像以上に広く、なんと予想外にもレコードを発見。
これには思わず「え、あるんだ…!」と驚いた。

ただ、値段はかなり高め。それでも状態は良く、なかなかいいレコードが揃っていた。
もし家の近くにあったら、頻繁に通いたくなるようなお店かもしれない。

CDもたくさん並んでいたけど、全体的に値段が高そうで、あまり見る気になれなかった。


100円CDを探して店内をうろうろするが、なかなか見当たらない。
ようやく店の隅の方でそれらしき棚を発見。
けれど、中身はパッとせず、結局何もなかった。

最近できたララポート安城の前を通過。やっぱり渋滞ができていた。
そんな様子を横目に見ながら、次の店へと向かう。

次に立ち寄ったのは、リサイクルショップ「ユーズ」。

外観からして、かなりの墓場オーラを放っていて、ここはなんだか只者じゃない雰囲気。
2階はアパートになっているようで、いい意味でちょっとしたGhetto感もある。
店内は入り口から奥のほうまで物がぎっしり積み上がっていて、まるで迷路のよう。
ジャンル分けや整理はされておらず、いろんなものが雑多に重なり合って置かれている。
それでも、よく注意して探していると、ついにレコードを発見。


よく見ると、店内のあちこちにレコードが点在している。
ひとつひとつ引っぱり出して見ていくとなんと、これまたリサイクルショップでぜひ抜きたい系の、山下達郎の一枚を発見。
さらに、新日本製鉄のレコードも気になったので、あわせてピックアップ。

レコードを手にして大将(他の人がそう呼んでいた)の元へ行き、値段を聞いてみると「300円でいいよ」とのこと。
これぞまさにリサイクルショップ・ディグ。いい値段でゲットできて、かなり満足。
すると大将がイスに腰かけながら何やら話しはじめ、そこからまさかの2時間超えトークが始まった。
話好きなのか、世話好きなのか、あるいは何か伝えたいことがあったのか……なんであんなに長かったのかは、正直わからない。
大将はきっと、おれに何かを伝えたかったのかもしれない。でも、おれも鈍感なところがあるし、結局よくわからなかった。
まだ見れていないレコードもあったし、大将も「また出しとくよ」と言っていたので、ディープな店が好きな人にはぜひおすすめしたい。
次は、どうしても寄っておきたかったバナナレコード岡崎店。
時間がギリギリかもしれないと思い、急いで向かう。
店の近くまで来てから閉店時間を確認すると、まさかの19時。もう間に合わないと判断して、ここはあきらめることに。
そしてラストは、やはり外せない巨大な西友ブックオフへ。

ここは外せない場所。なんとか一発逆転の一枚に出会いたいところ。
前回見かけたピンク・フロイドのレコードはまだ残っていて、しかも少し値下げされていた。
とはいえ、この日は気持ちが乗らず、結局手は伸びなかった。


さすがはこの店、品揃えが抜群。
普通のレコード屋でもなかなか見かけないようなタイトルがさらっと並んでいるのが本当にすごい。


パタパタと見ていくと、予想外にもネオアコやニューウェーブ系の12インチがどんどん出てくる。
80’sロマンス系のレコードを集めていた誰かが、まとめて手放したのかもしれない。
けっこうマイナーなタイトルまで出てきて、思わず驚いた。
さらに、店内にずらりと並んだバーゲンレコードもチェック。
するとやはり、こちらにもネオアコやニューウェーブ系の12インチがしれっと潜んでいた。
そんなこんなで色々ゲット。

ほしかったキタキマユのデビュー12インチ。アルバムには未収の曲。
商業系ネオアコのTwo Peopleの12インチが、4枚くらいまとまって出てきて持ってなかった2枚をゲット。
もしLPまであったら、大事件だったかもしれない。
Painted Wordまであるなんて、さすがに予想してなかった。

90’s 女の子ギターポップ隠れ名曲、Forge Me Nots。アイルランド発のインディーポップで、甘酸っぱさと切なさが同居した1曲。
YouTubeが埋め込みできなかったのでDiscogsのページをリンクしておきます。
かわいい系バンド女子Rebecca Pidgeon在籍時のRuby Blueの12インチを2枚発見。
ソロ名義のLPまであったら最高だったんだけど、さすがにそこまでは出なかった。

バーゲンのEPコーナーには、まさかの英プログレ系のレコードを発見。これは掘り出し物だった。


キャンディーズの欲しかったLPは見つからなかったけれど、カーペンターズのカバーをしている一枚を100円で手に入れられて、それだけでも満足。ソフトロック歌謡ないい曲。
そして、ジャケ買いで手に取った森川美穂と石川秀美。特に石川秀美のこの曲は、予想外によかった。
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