レコードの楽しみ方⑩ EP用レコードラックの自作編

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オーディオについて知ることで、よりレコードを楽しむことができるようになります。
オーディオもまた奥の深い世界ですが、ひとつずつチャレンジしてみました。
これはそんな私なりの”レコードをもっと楽しむ”ために取り組んだ記録をまとめたものです。
初心者の方の参考になればと思います。

今回は、EP用レコードラックを自作しました。
作成のポイントをまとめていますので、自作を考えている人は読んでみてください。

EP用レコードラックの画像
レコード好きならほしいやつ!
目次
レコードラックの置き場の画像
Beforeの状態です。

まずこの写真は、以前のわが家のEPの保管状況です。
わが家はリノベーションで、部屋に用途がナゾなスペースがあります。
引越した時からは、そこにEPの入った箱を積み上げていました。

好きな曲のEPがあれば、LPよりもEPでほしい派です。
EPってLPよりも安いこともあって、どんどん溜まってしまいました。

収納には、クツ箱やユニオンの段ボール箱、コンテナボックスなんかを使っていました。
しかし、こんな感じで箱が増えていくと探すのがすごく手間になったり、何を持っていたか忘れて同じものを買ったりとデメリットが出てきます。

そこでレコードラックを自作することにし、
どうせならレコード屋にあるようなかっこいいものを作ってみたいと思いました。

以下、ポイントを説明していきます。

自作すると費用が安く済みます。
ざっくり1万円〜2万円。これくらいでイケると思います。
想像ですが既製品を買うとなると、おそらく倍以上になると思います。
また、大きくて面出しができるものはあまり売ってないんじゃないでしょうか。

自作すれば安く済みますので、浮いたぶんでレコードを買いましょう

まずはレコード屋に行って実物を見てみましょう。
素材やパーツがどのようになっていて、ラックができているか観察します。
店主さんの自作のものであれば、話を聞いてみるのもいいかもしれません。

よく観察して構造を理解して、作りたいラックのイメージを固めましょう。

これが最も重要なポイントです。
棚のEPを入れる部分の幅は19.5cm以上にします。

EP=7インチ。1インチ=2.54cm。2.54×7=17.78。
なので18cmでくらいで作っちゃう人もいるかもしれません。
実際には、スリーブや保護ビニールを踏まえたサイズにすることが必要になります。

保護ビニールの寸法は、多くが19.0〜19.3cmになっています。
ですので19.5cm以上、余裕をみて21cmくらいの幅で設計しましょう。

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次に重要なポイントになるのが設計です。

まずはレコードラックを置く場所を決め、ある程度の大きさを考えます。
その次にホームセンターへ行き、大きさ、強度、費用に適した材料を選んでいきましょう。
個人的には、安価なSPF材かホワイトウッドで問題ないと思います。
置く場所の広さと使う材料から、ラックの大きさが決まっていくはずです。

繰り返しになりますが重要なのは、EPを入れる部分の幅は19.5cm以上必要だということです。
ここを必ず押さえて考えましょう。

設計の参考例

EPを4列で並べられるラックの場合
・EPを並べる部分 20cm x 4列 = 80cm
・仕切りの板材の厚み 2cm x 5枚 = 10cm
→ラックの仕上がり横幅は90cm

EPを3列で並べられるラックの場合
・EPを並べる部分 20cm x 3列 = 60cm
・仕切りの板材の厚み 2cm x 4枚 = 8cm
→ラックの仕上がり横幅は68cm

EPを3列で並べられるラックで、横幅を65cm以内にしたい場合
・EPを並べる部分 20cm x 3列 = 60cm
仕切りの板材の厚み 1cm x 4枚 = 4cm
ラックの仕上がり横幅は64cm

このように、EPを並べる部分の幅と仕切りの板材の厚みとラックの仕上がり横幅の全てを考慮するのがポイントです。

製図について

製図は製図ソフトを使ってきっちり設計するのもいいでしょう。

参考記事:ctd樣 おすすめ作図ソフト「もでりん」がクラウド版としてMac対応!無料なので早速使ってみた!

こちらの記事を参考に製図してみようと思いましたが、自分にはむずかしかったです(笑)

私はホームセンターで材料を見ながら、ノートに手書きで製図しました。

ホームセンターでは材料のカットサービスがあります。
私が利用したところは、1カット50円でした。
きれいに切ってもらえるのでおすすめです。

またホームセンターによっては、DIY用の工作スペースの貸し出しサービスがあります。
道具も無料か100円くらいで利用できます。
家が汚れないのでおすすめです。

自宅でゆっくりやりたい場合は、工具の貸し出しサービスもおすすめです。

参考リンク
・CAINZ カインズ工房
・DCMカーマ みんなの工作室

色を塗った場合など、仕上げにヤスリがけとニス塗りまでやるがおすすめです。
手間がかかると思いますが、仕上がりがほんとに違います。
この点についてはペンキとニスの容器にベストな方法が書いてあるので、読んでトライしてみてください。

というわけでいきなり完成しました(笑)

作成中のEP用レコードラックの画像

ニス塗りまでできたところです。
朝からホームセンターで設計、材料選びとカット、組み立てまでやって、1日でここまでイケました。

面出しの部分は、細い角材と板材を組み合わせたものをベニヤ板につけています。

一晩乾かして、設置します。
ちょっと反則な気もしますが、今回は使わなくなったパソコン台を再利用します。

EP用レコードラックの台の画像

滑り止めシートを敷いて、自作した部品を乗せ完成です。

EP用レコードラックの設置の画像

EPを並べていきます。(引き出し部分は使わないので外しました。)

EP用レコードラックにレコードを並べた画像

いい感じだと思います。それっぽい感じになっています。

EP用レコードラックの画像

照明としてikeaのクリップライトをつけました。夜もバッチリです。

EP用レコードラックの照明の画像

ここでまたポイントですが、完成までなにも問題がなかったわけではありません。
初めて設置した時の写真です。

EP用レコードラックの設置失敗の画像

スペースに対して限界まで大きく設計したせいで、うまく入りませんでした(笑)
このため、面出し部分を切り落としてやり直しをしています。
またここで面出しが2段だったのを4段に変更し、支えもネジ留めし強度をアップさせました。

それと、初めはEPを入れる部分の幅が微妙にせまかったのです。(一番最初の写真のとき)
材料も木なので誤差があったりで、19mmくらいの幅になっていました。
まったく入らないわけではないですが、ギチギチです。
悩んだ結果やり直しを決意して、仕切りの板材を薄いものに変更しました。

やってみないとわからないこともありますし、やれるだけやったほうが納得できるなと実感しました。
DIYは学ぶことが多いですね。

EPが探しやすくなり、音楽鑑賞がより楽しい時間になりました。

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