ZARDの坂井泉水の命日、ちょうど休みが重なったので、映画館で上映される最初で最後の全国ツアー映像を観に行ってきた。会場は港区にあるイオンシネマ。
朝イチの回に間に合うように到着し、入場前にトイレを済ませようとしたところで募金箱を発見。
日頃の行いがよくない僕としては、ここは迷わず募金。「いいレコードとの出会いがありますように」と、願いを込めて。

グッズの販売もなく、ポスターの掲示もなし。ちょっとさみしい雰囲気だったのが正直なところ。


感想としては、古い映像なので画質に関してはある程度仕方ないと思っていたけど、とにかく音の迫力がなさすぎて、最後までずっと物足りなさが残った。
上映前に流れていた他の映画の予告編はめちゃくちゃ迫力ある音だったのに、本編が始まった途端、一気に普通の音量になって拍子抜け。
「音量間違ってないですか?」って、始まってすぐに受付に言いに行こうかと本気で思ったくらい。
個人的には、別のライブを収めたライブ盤のCDのほうが断然音が良かった印象。しかもそのCDはMCも多めに入っていて、坂井泉水のキャラクターが垣間見える感じがあって、そこもすごくよかった。

文句ばっかり言っちゃったけど、音の部分以外は普通に満足だった。
客入りもそこそこあって、やっぱZARDって今でも人気あるんだなと改めて思った。
観終わった後、お腹が減って昼食タイム。
最初は若鯱家でカレーうどんにしようと決めていたけど、道すがらインドカレーの店の前を通った瞬間、やっぱこっちにしようとあっさり変更。
そういえばチーズナンを一度食べてみたかったのを思い出した。

メニューにチーズナンがあったので、もちろんオーダー。これがマジでめちゃくちゃ美味しかった。想像の3倍は美味しくて、ほんとにびっくりした。

味そのものというよりは、食感やコク、塩加減のバランスがちょうどよかったのかもしれない。とにかく絶妙にうまかった。これからはもうチーズナン一択でいくと思う。
非常に満足したところで、さてこの後は、Googleマップでなんとなくチェックしておいたこのあたりのリサイクルショップを巡ってみることにした。
まずはイオンからすぐ近くにある「グラシアス」というお店へ。どうやらわりと最近オープンしたらしい。

こぎれいな雰囲気だったので、なんとなくレコードはなさそうかなと思いながらも、3店舗分のスペースが並ぶ中の一番右側のフロアを見ていくと、棚にレコードを発見!

しかし内容は、よくある系のラテンやサントラなどが中心。でも、レコードの間にはさまれていた値段の紙には「その他レコード500円」とある。「その他」があるなら、もしかして他にもレコードがあるのか?と思って、店内でメダカの世話をしていた紳士に声をかけてみた。するとその方は店員ではなく、ただのメダカの人です(?)とのこと。「店の人はあっちにいるよ」と教えてくれたので、一番左のフロアに行ってみると、女性の店員さんが出てきてくれた。
「レコードを探しているんですが。あっちに少しありましたけど、他にもあったりするのかなと思いまして」
「あ、レコードですか。えっと……実は、いっぱいあるんですよ。どうしましょうか?」
まさかの展開にびっくり。これはもう、行くしかない。
「よかったら、見せてもらえるとうれしいんですが」
「いいですよ、ちょっと待ってくださいね」
そう言って、店の奥から買い取ったままの状態のレコードを、なんと台車3台分も持ってきてくれた。

当時のショッパーに入ったままのものや、販促品っぽいアイテムなどがごちゃ混ぜで入っていて、いかにも買い取ったばかりという雰囲気が漂っていた。
LDが混ざっていたりとあるあるの展開もあったが、LPの箱を掘っていくと、出た。

大友克洋『Akira』のサントラLP。昔からあまり見かけない1枚だが、今ではなかなかの高額盤。ジャケットが見えた瞬間、思わず「出た」と声が漏れてしまった。これはいきなりラッキー。募金しといてよかった。ほんと。
未来の話なのに、伝統音楽がしっくりハマるという、まさに音楽マジックな名曲だと思う。
アニメ自体もそうだけど、音楽のほうも今聴いても新鮮で、本当にかっこいい。
もう1枚ゲットしたのは、ピチカートファイヴ「東京は夜の七時」のプロモ用12インチ。

実はこれを先に抜いていて、そのときは「お、いいじゃん」くらいの感覚だったんだけど、あとで調べてみたら意外とレアらしい。
リミックスの別バージョンやアカペラなんかは、このプロモ盤でしか聴けないらしく、ピチカートマニアには必須の1枚かも。

Zip FMにリクエストした人が当たったものらしく、チャラい感じの当選通知まで一緒に入ってた。笑
値段も十分に安くしてくれて、かなり満足のいく結果だった。
少し話をしてみると、レコードは基本的にヤフオクに出しているとのことだったけど、それでも出す前のレコードを自分に見せてくれて、本当に感謝しかない。
周りはマンションばかりのせいかレコードはよく入ってくるそうで、「また見に来てくださいね」と声もかけてもらえて、ありがたかった。
気になるディガーは一度行ってみるべし。他にはボロかったけど、ラピュタのレコードなんかもあった。
続いてはこちら、リサイクルショップ・アッパー。数年前にこのあたりを巡ったときに、お宝CDをゲットできた思い出の店。今回もなんとなく期待していた。



ほぼ前回と同じような光景だった。記録を見返すと、あのときはまだ自分も未熟でレコードには手を出せなかったらしい。だからこそ、今回こそは何かお宝が眠っているんじゃないかと期待していた。名古屋ストリート系のレア盤、もしかしてTokona-Xの12インチなんかが出てきたりしないかと?

Def Jam!と一瞬テンション上がったけど、違った。やはり、さっきの店がよすぎた。ラッキーってそう何度も続くもんじゃない。

少し離れた場所にZARDがひっそりと置かれていて、一瞬運命的なものを感じたけど、冷静になってやめておいた。
次に向かったのは、数年前に行きたくても行けなかった店、リサイクルくる。

外に並んだ多肉植物もゆっくり見たかったけど、雨だったので断念。
店内には昭和レトロやアンティーク系のグッズが並んでいて、なかなかいい雰囲気。中央あたりでレコードコーナーを発見。

松田聖子や中森明菜など、昭和系のレコードがずらり。ただ、1枚ずつ値段がつけられていて、ちょっと面白みに欠けた印象。

CDコーナーを見てみると、全品半額とのこと。ドライブ用のBGMに『(500)日のサマー』のサントラとJennifer WarnesのCDを格安でゲット。
レジが混んでいたので、店内をもう少し物色。2階に上がってみると、またレコードを発見。

ブルーハーツにハイロウズ、ミッシェルガンエレファントなんかもあって、好きな人にはたまらないラインナップ。値段は相場よりちょっと高めかな、って感じ。
津島方面へ移動。このあたりリサイクル系の会社がやたら多い。そんな風景を見てたら、脳内でブルーハーツの「スクラップ」が流れ出す。

そして、リサイクル回収系のスポットにもレコードあったりするのかなと、ちょっと気になってくる。もうこれは完全に末期症状。

続いてこちら。100円CDがありそう系のブックタウン。

ここでも、先日の安城と同じくレコードコーナーを発見。とはいえ、もう慣れてしまったのか、特に驚きはなかった。

まあ、内容は予想通り。とはいえ、値段が均一なのは好印象だった。

TRFきたか!と思ったら、LDだった。
ブックマーケットと同じ台車で売られてた100円CDたちも、内容はイマイチだった。
続いてリサイクルマート。

女性店員さんが数人いて、やたらキレイな人ばかり。清潔感があるお店だった。
レコードコーナーはレジの正面にあって、そこそこの量。内容は洋楽多めで、ビートルズ、ストーンズ、ツェッペリン、ボウイなど定番系が並んでた。ゴミっぽいのは少なくて好印象だけど、値段は今どきのネットプライスで、そこは残念。でも、ホワイトアルバムの赤盤が2,000円だったのはちょっとほしかったかも。
次はエコパーク。

ここは以前はレコードもあったみたいだけど、今はもうやってないとのこと。
ちなみに対応してくれた店員さんが、土岐麻子っぽい雰囲気でめちゃかわいかった。
このあとも何軒かまわってみたけど、どこもレコードは置いてなかった。



もう当たりが出る気配もなくなってきたので、確実にレコードがありそうなハードオフへ向かうことに。

ハードオフ津島店へ。ここは初訪問だった。

レコードは2階っぽいので登ろうとしたら、階段の途中に面出しでレコードが置かれていた。
でもテンション下がってたからか、内容も値段も微妙としか思えない。

でも、階段を登ったあたりに置かれていたジャンクCDの箱をのぞくと、いきなり宮沢りえのCDを100円で発見。
これは一気にテンション上がる。ラグジュアリー歌謡にも掲載されてた盤。

ジャンクCDが熱かった。クラブ系のCDを何枚か100円でゲットできて満足。
「ここええわ〜」って何気なく振り返ったら、大量のレコードがずらーっと。圧巻の量

先にこっち見てたら、CDなんて掘ってなかったなってくらいの量。
でも、ここまできたらもう掘るしかないってことで全部見た。
LPは特になし。冷静にさっき階段にあった面出しの内容を思い出せば、まあ納得って感じ。
そしてEPを3枚ゲット。どの箱にも新しめの入荷っぽい値札のものが入っていて、侮れないなと思った。

岡田奈々。松本隆作詞。後期の曲が気になっている。
由紀さおり。ソフロ歌謡の定番のやつ。100円でゲットできてうれしい。
ポピンズ。鷺巣詩郎が編曲。サイン入りでゲット。曲もポップンロールでよかった。
このあと帰路につく。ついでに寄ったブックオフは、残念ながら収穫なし。
最後は山岡家でラーメンを食べて満足して帰宅。

2025年問題
名古屋でもおなじみのFace Recordsが、「2025年問題」というテーマで、これからのレコード業界について警鐘を鳴らしていました。
リンク:Face Records 福岡新店オープンと「昭和100年」イベントが盛況、昭和レコードの再熱と“2025年問題”を考える
要は、これからの時代はリサイクルショップへ行くべし、ってことだね。(もちろんレコ屋は当然として)
そして翌日も、ジムのあとにふらっと巡ってみると。

レコードはないと思ってた某リサイクルチェーンで見つけたり。

女性ボーカル大量買いしたり。

店員さんに聞いたら出してもらえたり。
コメント