アガベ・アテナータを屋外(ベランダ)での冬越しに挑戦し、無事成功したので、その具体的な方法とコツをまとめました。
アガベ・アテナータの耐寒性
アガベ・アテナータの耐寒性は0度がラインです。
これより低い温度になると危険です。
参考サイト:スーパーサボテンタイム様「アガベ吉祥冠冬に死す。アガベの耐寒性と耐寒温度一覧」
アテナータはアガベの中でも特に寒さに弱い種類です。
これまで冬は室内で育てていましたが、室内での長期間の育成が健全ではないと感じ、屋外で育てることに挑戦しました。
去年も同じように室内に取り込んで冬を越していましたが、2月に暖かい日があったため外に出したところ、翌日の寒の戻りで大きなダメージを受けました。
↓そのときの記事
私はアガベ・アテナータを3種類育てています(初緑・黄覆輪・ボーチンブルー)。初緑は無傷で無事でしたが、黄覆輪とボーチンブルーは重傷を負いました。幸い、死亡には至りませんでしたが、元の姿に戻るまでに何ヶ月もかかりました。
この経験から、直接冷気や霜を当てないことが重要であると学びました。
初緑はベランダの他のアテナータとは別の位置にあり、黄覆輪とボーチンブルーは同じベランダでも位置が高く、風が当たりやすい場所にありました。この差が生死を分ける要因となったと考えています。
この経験を活かし、冬でも屋外で育てられるよう防風・防寒対策をとってみました。
簡易的な温室を作る(11月下旬)
ベランダ育成のため、省スペースかつ手軽に温室を作ることを考えました。既製品の温室ではなく、棚にシートを被せる方法を採用しました。寒冷紗ではなくビニールを使うことで、防風・防寒効果を高めました。
使ったのはこちらです。
ダダイソーのテーブルクロスです。100円で購入しました。これを適当な大きさにカットして棚に被せました。
棚はニトリのスチールラックを使用しました。
棚の高さを変えられるため、鉢を収めるのに便利です。棚全体を覆うようにクロスを被せ、横側と上だけでなく下にも敷いて冷気が入らないようにしました。
ダイソーのテーブルクロス2つ分で全体を覆いました。固定には金属のクリップを使用しています。
ポイントは、正面がいつでも開けられるようにし、風で棚が転倒しないように固定したことです。ダイソーのウォレットチェーンとS字フックを使って棚を固定しました。
時期は11月下旬。最低気温が0度に近づいてきた頃です。
冬本番で寒波到来、降雪
今年の冬は非常に寒く、何度も雪が降りました。
降雪があった時の簡易温室の様子です。(2022年1月14日)
簡易温室には雪が積もっていますが、この冬、温室内の温度は0度を下回ることはありませんでした。
温室内のアガベ・アテナータは問題なく育っています。
手前にはアロエ・プリカティリスもあり、こちらも耐寒性が高くないため温室内に入れています。
他のアガベたちは雪で覆われていますが、問題なさそうです。
昨年の雪でアガベ・チタノタとホリダ、パキポディウムのグラキリスが枯れてしまったのを思い出します。合掌。
2月下旬の様子
2月も終わりに近づき、最低気温も0度以下にならなくなってきました。
正面のクロスを取り、中の様子を見てみます。
大丈夫です!
部分的に少し傷みが見えました。点々ができているところがそうです。
でもこれくらいなら問題ありません。
クロスを全て取り、棚の高さを戻し、鉢を配置し直しました。
水もあげて、葉水もたっぷりとあげました。無事冬越しできてよかったです。
アガベ・アテナータはやっぱ美しいですね。最高です!
まとめ
- アガベ・アテナータの耐寒性は0度が限界です。
- 冬の屋外では、冷気や霜が直接当たらないように注意しましょう。
- 防寒対策の時期は11月下旬から2月下旬まで、最低気温を基準に行います。
- 防寒対策はダイソーで購入できる安価なもので十分に対応可能です。
補足、水やりなど
1月中旬の暖かい日に1度だけ水やりをしました。
水分が凍る可能性があるため、水やりのタイミングは非常に重要です。不安な場合は控えるのが無難です。
ビニールを使ったことで保温性が高まり、簡易温室として機能しました。日が照ると中の温度が20度以上になる日もあり、植物には良い環境でした。
ビニールのデメリットは風で倒れるリスクがあることです。転倒対策ができれば、ビニールで覆うのはおすすめです。
次の冬も同じ対策で冬越しを行う予定です。
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