レコードの楽しみ方⑨ 針の交換 JICO N44G編

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オーディオについて知ることで、よりレコードを楽しむことができるようになります。
オーディオもまた奥の深い世界ですが、ひとつずつチャレンジしてみました。
これはそんな私なりの”レコードをもっと楽しむ”ために取り組んだ記録をまとめたものです。
初心者の方の参考になればと思います。

n44gを並べた比較の写真
SHUREのN44GとJICOのN44G
目次

何年も変えてなかったレコード針を交換

このレコードの楽しみ方シリーズも、もう⑨なんですね。
レコードと音を楽しむために、いろいろやってきたんだなと自分でも思います。
でもまだやることが残っています。

シリーズのそもそものきっかけは、音に不満を感じたことでした。
そして1回目では、針を何年も変えていないことに気づいています。

正直、針からずっと目をそらしていました。

針を変えることにハードルの高さを感じていたのは、こんな理由がありました。

  • まだ使えると思う(もったいない)
  • 交換針のSHUREのN44Gが廃盤で手に入らない
  • ほかの価格が高いものを選んでも、期待通りの音になるかは不明(ギャンブル)

こんな思いで躊躇がありましたが、思いつきでJICO製の互換品 N44Gを試してみようと決めました。

Amazonのレビューを見ると悪くない印象ですが、実際はどうなんでしょうか?
また、純正品のSHUREと互換品のJICOの違いはどうなんでしょうか?
そして、新しい針と交換すると、音はどれくらい変わるんでしょうか?

JICO N44G レビュー

買ったところ

JICOのN44GはAmazonで買えます。3300円でした。
Amazonなら返品もかんたんに引き受けてくれるので、安心感もありますね。

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開封

jicoのn44gの開封の写真
JICOのN44Gの箱
jicoのn44gの開封の写真
JICOのN44Gの箱

こんな感じの外装になっています。
JICOは日本精機宝石工業という日本の会社ですので、日本製です。

jicoのn44gの開封の写真

開くとこのようになっています。針じゃないほうは説明書が収められていました。
ちなみにプラケースの透明部分と底の白い部分はテープが貼られ固定されています。
このテープがなかなか薄めで、うまくはがせませんでした。
なかなかケースが開かず、和田アキ子がCDの開封の仕方がわからずにケースを割って出していた話を思い出しました(笑)

針の交換と針圧の設定

jicoのn44gの交換の写真
SHUREのM44Gカートリッジ
jicoのn44gの交換の写真
SHUREのM44Gカートリッジ

古い針と交換します。針が右の方に曲がっているのがわかります。

交換方法は、古い針を抜いて、新しい針を刺しこむだけです。
針圧は、説明書には書かれていませんが、0.75g〜1.5gです。公式HPのN44Gの製品仕様より)

SHUREのN44GとJICOのN44Gの比較

SHUREのN44GとJICOのN44Gの比較の写真

左がSHUREのN44Gで、右がJICOのN44Gです。。
左は10年前のものですが、完全にオンボロですね(笑)十分使い込んだと納得しました。
右のJICOは刻印が入っていますね。互換品として、見た目的には十分に近いものだと感じます。

SHUREのN44Gの外箱と価格

引き出しの中にN44Gの箱が残っていました。

SHUREのN44Gの箱の写真
SHUREのN44Gの箱
SHUREのN44Gの箱の写真
SHUREのN44Gの箱

青いほうには2001年とあります。黒いほうは2011年とあります。
やはり私は10年針を変えていなかったようです。

生産国はメキシコでした。SHUREはアメリカの会社です。

SHUREのN44Gの値段の写真
SHUREのN44Gの値段

値札も残っていました。2001年は3990円で、2011年は2990円だったようです。
今3300円なら意外とお値打ちですよね。

聴いてみた音の感想

結論からいうと、音はよくなりました!
あれだけボロい針から変えたのなら当然ではありますが、純正品と互換品という違いもあるわけで、使いはじめはちょっと雰囲気が変わったなという印象も受けました。

レコードを試聴

私的に”音がいい”もしくは”音がわかりやすい”という基準で選んだ、いくつかのレコードを聴いてみた感想をかんたんに書いてみますので参考にしてください。

試聴したレコードの画像
7インチ
LPと12インチ

・Marvin Gaye / What’s Going On (7″) 高音がよく聴こえるようになったと思います。広がりのある音がします。
・Shing02 / Luv(sic) part 2 (12″) こちらもMarvin Geye同様の印象。スクラッチとキックの音の輪郭がはっきりしました。広がりのある音もします。
・Michael Jackson Jackson 5 Remixies (LP) 気持ちのよい音がします。ただ低音はちょっと弱い感じ。
・宇多田ヒカル / One Last Kiss (12″) 高音やボーカルがしっかりと出ています。低音も弱くはなくちょうどいい感じ。
・The Beatles / Free As A Bird (7″) 以前よりもいい音で聴こえました!ベースの鳴りもいいです。
・井上陽水 / リバーサイドホテル (7″) こちらも以前よりよくなったのがはっきりわかりました。バックの音を聴くのが楽しいです。
・森田童子 / ぼくたちの失敗 (7″) 高音がしっかり出ています。アナログレコードのよさを感じる音がします。
・Laura Marling / Song For Our Daughter (LP) バランスのいい音で聴こえます。小さい音で再生しても雰囲気が伝わってきます。
・Cause / 同一線上のアリ (7″) ギターの輪郭とボーカルがよく聴こえるようになりました。
・The Monochrome Set / Wallflower (12″) いろんな音が楽しく聴こえます。パーカッションが気持ちいいです。ただボーカルのサ行の音だけが割れて聴こえるのが気になります。
・The Trash Can Sinatras / Obscurity Knocks (12″) こちらも高音がよく表現できていると思います。以前はあまり聴こえなかった鉄琴の音がちゃんと聴こえます。

結果 効果の評価

針を古いものから新しいものに変えると、音はよくなりました。
これは本当に間違いないです。
説明書には、針は100〜200時間で交換しましょうと書いてあります。
長く使っても1年くらいで変えるのがベストだと思います。
針を変えて仮に音が変わっても、音の違いを楽しむのもいいですよね。

SHUREとJICOの純正品と互換品の違いについてですが、JICO製は使いはじめに低音と中域が弱く感じましたが、数回(同じ曲を)聴いていると感じなくなりました。
針もおろしたてだと本来の音が出ていなかったのかもしれません。
今では以前より劣ると感じる部分はありませんので、JICOの互換品がSHUREの純正品よりも劣ると心配な人にもおすすめです。

評価 今回のJICOのN44Gの針と交換で得られた効果

とても素晴らしい費用対効果でした。

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